2012年7月9日月曜日

抗加齢医学



5・6・7月は通常の診療以外に学会や勉強会が多くて忙しいです。

先日も日本抗加齢医学会総会に行ってきました。

最近テレビや書店で良く見聞きするようになったアンチエイジング、長寿遺伝子、テロメアなどなど。これらのことを研究、実践し健康長寿の実現を目指す日本最大の医学会です。

どのシンポジウムもその道の第一線で研究されている先生方のお話でとてもおもしろく大変勉強になります。

バランスの良い食事と睡眠、そして適度な運動。頭ではわかっていてもなかなか・・・

特にタバコはダメですよ。はやく死んじゃいますよ。
たばこの煙には約4千種類の化学物質と約60種類の発がん性化学物質が含まれています。たばこの煙は肺などの呼吸器系だけでなく、いくつかの発がん物質は血流に乗って運ばれ、あらゆる臓器に影響が及びます。

がんをはじめ冠動脈疾患や脳卒中、白内障、股関節骨折などいろいろな疾患を引き起こす原因になります。

そして受動喫煙でも肺癌や冠動脈疾患、子供の中耳炎や乳幼児突然死症候群なども引き起こす可能性が高いと言われています。
もちろん歯周病の原因でもあります!

体内時計や時計遺伝子の講演もありました。
人間の1日約24時間の正しいリズムは、脳幹にある視交叉上核に時計中枢がありリズムを発振しています。これらは、光刺激を目の網膜にあるセンサーでとらえて視交叉上核に伝達され、時計のリズムが修正されます。
なので朝日をあびて目覚めることが重要で、これで体内時計リズムがリセットされます。それと夜ベットの中でいつまでもスマホやタブレットPCなんかをいじっていちゃダメです。あの画面のバックライトもかなり強い光刺激なので、明暗リズムが狂うと考えられています。

これ以外にも体の中には沢山の細胞時計が存在します。もうひとつ大事なのが摂食リズムです。例えば海外に行った際の時差ぼけです。これは明暗リズムがずれて起こりますが、食事の時間を日本にいる時から現地時間に合わせていると体内時計は食事刺激で同調されていきます。
このように明暗刺激による視交叉上核のメインの時計と肝臓などの末梢時計すべての調和が大切です。

現代社会では乱れがちな生活リズムですが、朝日を浴びてめざめ、バランスのとれた朝食をしっかりと食べるのが、アンチエイジングにも病気を治すのにも大切なんですね。