2012年3月29日木曜日

いろんなマスク

近頃マスクをしている人がとても多いですね。ちょっと前まではインフルエンザ対策で、この季節は何と言っても花粉症対策でしょう。
歯医者は一年中つけていますけど。


マスクにも色々な種類があります。
数年前に話題になったSARSや新型インフルエンザの時にテレビなんかで良く見かけるようになったのがN95マスク(微粒子防塵マスク)です。
病院などでは結核病棟に行くときに医療従事が装着しています。
こんな感じのマスクです。
米国防塵マスク規格の一つで、Nとは Not Resistant to oil(耐油性無し)で、95とは塩化ナトリウムの試験粒子(0.075μm)での過効率が95%以上の意味です。
 一般的に僕たちの使っている医療用のサージカルマスクより厳しい条件下で測定されますので性能は良いです。


今僕の使っているマスクはこれです。

 ●BFE(細菌濾過効率)  >99%(ブドウ状球菌(約3μm)
●PFE(微粒子濾過効率) >99%ポリスチレン粒子(0.1μm)
●△(Delta)P≦1.6mmH2O/cm2
●液体浸透耐圧(FR) 120mmHg

 呼気抵抗(デルタP)はマスクして息苦しくないかを見ています。いくら外から何も入らないくらいシールドしても息も吐けないんじゃ困りますよね。

で、医療で結構重要なのが液体浸透耐圧)とか血液不浸透性(FR)というものです。人間の血圧に相当する圧でマスクに合成血液をかけるとどの程度マスクに染み込むかを見ています。昔のガーゼマスクでは血が着くと染み込んでしまいます。僕のマスクは120mmHgなので、正常値の血圧の場合は大丈夫だけど高血圧の圧には耐えられないということでしょうか?血圧に合わせる必要はないような気がしますが・・・
動脈も大きく傷つければドバッと出る。血管に針の穴の様に傷つけると噴水のように吹きあがります。
これはマスクにさらにフェイスシールドがついた手術用マスクです。


昨年起こった原発事故の映像で事故処理にあたられていた方々が装着していたものはおそらくベント付きN100と思われます。

もちろん放射線そのものやガス状の放射性物質にはまったく効果はありませんが、放射性微粒子の吸入防止に一定の効果が得られます。

 

そして今もっとも必要とされている花粉症対策マスクですが、ディスカウントストアや薬局等で売っている、一番安いマスクで十分でしょう。
花粉のサイズは10~100μmくらいですから何でも大丈夫。

これがどのくらいの大きさかと言うと、僕はとっても目がいいので50μくらいなら肉眼で見えると思います。

ちなみに他の物質の大きさは細菌が0.5~5μmくらい、インフルエンザウィルスで0.08~0.12μmくらいのサイズになります。
大事なのは安いマスクをこまめに新しく清潔にすることです。
さらにマスクを外す時はマスク表面に極力触れないことが大切です。表面は雑菌だらけですから、外側を中折にまるめて捨てるのがいいですね。
(最近マスクを外すと頬にマスクのゴムの跡がついている。10年くらい前は考えられなかったのに。)

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スタッフのSARS-CoV-2 IgG抗体検査をしてみました。 全血より血清の方が精度が良さそうなので、まずは採血💉をして、ゆる〜く遠心分離をかけます。 まずは採血 💉 (全血)           そして遠心分離をかけます 上清の 血清 のみ取り出し、試験ストリップに滴下し...